社会人になり、漠然と「転職したい」「会社を辞めたい」と思う瞬間は多くの人にあると思います。
今回は新入社員の方向けに、そんな『「会社を転職したい・辞めたい」と思うきっかけ5選』を紹介したいと思います。
✔︎この記事で分かる事
・会社を辞めたいと思うきっかけ
・きっかけは人それぞれ
・会社を辞めたい・転職したいと思った時におすすめの本
目次
- 1.今の仕事が向いていない
- 2.仕事の全体像が見えてしまった
- 3.頑張っても周囲と同じ給料しか貰えない
- 4.周りに「こうなりたい先輩」がいない
- 5.「会社を辞められない」事に気付く
- 仕事を「転職したい」「辞めたい」と思っている人におすすめの本
1.今の仕事が向いていない
一つ目は、最も多いのではないかと思われるパターンで、「今の仕事が向いていない」です。
入社式を終え、今後の仕事に胸を踊らせ、一通りの研修を終えると本格的に日常の仕事がスタートします。実際に仕事を進めていくと、当然ミスをしたり、上司に怒られたりと、誰しもが経験しますが、あまりにもミスが多い、怒られる事が多いと、
「あれ?もしかして自分ってこの仕事に向いてないのでは…?」
と思い始めます。
特に、凡ミスが続いたりすると、こういった思考になりやすいと思います。
もう一つは、周囲の同期がどんどん結果を残しているのにも関わらず、自分が思う様な結果を出せていない時に
「この仕事、自分に向いていないんじゃね?」と思い始めます。
周囲の同期が良い成績やプレゼンをしていて、イケイケになっていく光景を見ると、まずは「焦り」が襲ってきますが、それを通り越すともはや「どうでもいいわ。もう」といった投げやりな思考になって行きます。
イメージは、小学校や中学校であった「マラソン大会」に近いですね。
先頭集団について行っている時はまだ良いのですが、先頭集団から離脱して、どんどん差を付けられていく事を感じると、
もはや「自分、そもそも走る事向いてないし」
とやる気とパワーが急減速していくのであります。
2.仕事の全体像が見えてしまった
二つ目は優秀な人にありがちなパターンですが、「仕事の全体象が見えてしまった」です。
入社して仕事を一通り覚える時期は日々の業務で一杯一杯ですが、ある程度仕事を覚えて、自分の業務にも余裕が出てくると、
「あれ?仕事ってこんなもんか」
と思い始めてきます。そして、周囲の課長や上司は自分より5年も10年も、下手したら20年近く年上でありますが、大体は自分の業務の延長線上の仕事をしており、大きく仕事内容が変わる訳ではありません。
学生時代は小中高と進学する度に、勉強の難易度も上がっていくので、新鮮や自分がレベルアップしているという実感がありましたが、社会人になると、転職や大きな部署の移動をしない限り、基本的にはやる仕事は同じです。
そうなると、「自分、5年後10年後も同じ様な仕事をしているんだな」と
一気にスケールの小ささ・限られたマーケットの中での勝負という事実に気付き始めます。
3.頑張っても周囲と同じ給料しか貰えない
続いて三つ目は「頑張っても周囲と同じ給料しか貰えない」です。
これも優秀な方にありがちなパターンではあります。
社会人になると、基本的に多くの会社が「年功序列」「同一賃金」です。
入社さえしてしまえば横並びで同程度の給料が保証されている事は、メリットでもありますが、会社ではそれを良い事に「頑張らない人」「明らかに省エネで働いている人」がいます。
特に若手社員の1年〜3年間は、どれだけ頑張ろうが頑張らまいが、横並びの給料しか支給されない事はよくあります。
逆に、頑張って周囲より2倍、3倍の仕事量をこなせる人、アウトプットができる人からすると、「なんであの人と同じ給料なんだ」と明らかに不満を感じ始めます。
優秀な人からしてみれば、自分が働いた分だけ賃金がもらえる様な環境が良いですし、納得も行きますよね。
その様な人は、入社して早くも実力主義の外資系企業に転職したり、自分で起業をしたりするパターンが多いように感じます。
4.周りに「こうなりたい先輩」がいない
4つ目は、「周囲になりたい人物像がいない」パターンです。
これまで学生生活をしてきた新入社員のみなさんにとって、どの時期にも「この人には敵わないな」「こんな凄い人になりたいな」と思う人がいたのではないでしょうか。
今の会社に入社を決意した理由でも、「OB訪問や面接で実際に社員にあって、憧れた」「こんな人になりたい」という思いを抱いていた人は多いと思います。
しかし、いざ入社をしてみると、現実はそうではない場合もよくあります。
日常の業務を日々こなしていくなかで、実際先輩の汚い部分やだらしない部分も、思いがけず目の当たりにしてしまう事も増えていくと思います。
そんな中、「こんな人になりたい」「この人には敵わない」という思いは会社で働くモチベーションになるのですが、「こうなりたい先輩がいない」という場合は働くモチベーションも下がっていくケースが多いです。
なぜなら、「長い社会人生活の中で、ゴールが見えなくなってしまう」からです。
冒頭で学生時代のマラソン大会の話をしましたが、「ゴールが決まっていないマラソン」程精神的にきつい種目はないですよね。特に、「10分間走」や「ペナルティとしての罰走」などなど。
「この先輩に追いつくぞ!」というゴールがないと、「転職したいな、会社辞めたいな」という思考に繋がっていくと思われます。
5.「会社を辞められない」事に気付く
最後の5つ目は、よく考える人、未来を真剣に考えている人にありがちなパターンですが、逆に「あれ?よく考えてみれば、自分会社辞められないじゃん」と気づいてしまったパターンです。
今後、長い社会人生活をしていく中で、パートナーを見つけ結婚し、子供が生まれ、家を買い、車を買い、と本格的に大人のライフイベントが始まって行きます。
会社員は基本的に安定した雇用・収入が見込めるため、銀行のローンや借金の審査も通りやすいです。このように社会的信用が高いのも会社員の特徴です。
しかし、住宅や車のローン、子供の養育費や学費など、月々にかかるコストは1人で生活していた時に比べて格段に多くなります。そうなると、月々の固定費が予想以上に多くなり、もはや「今の会社を辞めたら生活が立ち行かなくなる事実」に気付きます。
その時、「あれ?もしかして仕事が義務になっているのでないか…?」と悟り始める人は多いように感じます。元々やりたくて始めた仕事も、いざ「生活を守るために辞められない」事に気付くと、一段と強制感、義務感が強くなっていきます。
勿論、「守るものが出来て、責任もました。これからはより一層頑張ろう!」と思える人は幸せな事だと思いますので、5つ目に関しては個人差があるかと思います。
仕事を「転職したい」「辞めたい」と思っている人におすすめの本
以上、『「会社を転職したい・辞めたい」と思うきっかけ5選』を紹介させて頂きましたが、皆さんも当てはまる部分はあったでしょうか?
こんな思いが強い方には、一度北野唯我さんが書いた「転職の思考法」という本を読む事をおすすめします。