この会社を辞める事にしたけど、結局相談できる人ってあんまりいなかったんですよね。
そうだよね。いざ会社を辞めると伝えると、「なんで相談してくれなかったの!」みたいな感じになるんだけど、こっちからしたら「いやいや相談できる雰囲気とか無いじゃないですか」って感じだよね。
・会社は辞める人を反乱分子扱いしがち
・次へのステップを応援してくれる人は大事にした方が良い
・孤独になった時のマインドセット

会社は辞める人を反乱分子扱いしがち

社内での会話は「ずっとその会社にいる前提」
社内での業務に必要な会話、雑談などなど、根底には「ずっとその会社にいる」という前提のもので繰り広げられます。
例えば、
・上司との「今後の社内での希望キャリアを話す面談」
・先輩との「今季の目標設定」
・同期との「今の仕事の進捗」
などなど。
密かに退職を決意してからというものの、この会話自体に苦しくなってきます。
なぜなら、「自分はあと少しでこの会社を出ていく」にも関わらず、周囲との会話に合わせないといけないからです。
だからこそ、会社を近いうちに辞めると決めた社員は飲み会の付き合いが悪くなったり、社内での口数が減るのです。
それもそのはず、会社で繰り広げられる「ずっと会社にいる」前提のもとでの会話は、何だか自分が嘘をついているようで嫌になってくるからです。
出ていく人は残る人にとっての脅威
社内でのコミュニティでは、基本的に「これから会社を出ていく人」を歓迎しようとはしません。
転職や独立を歓迎するようなカルチャーの会社もあると思いますが、多くの会社では良しとされないです。
なぜなら、私が思うに「出ていく人は残る人にとっての脅威」だからなのだと思います。
私も会社に退職を告げた時、「あなたに投資したお金を回収しないままやめるのか」「担当していたお客様に対して不誠実ではないのか」「この会社でやり切ったのか」「リスクが高すぎる」等々各方面からお言葉をいただきました。
結局のところ、「ずっとその会社に残っている(もしくは、残らざるを得ない状況にある)」人からすると、
「会社を辞める」という選択自体が、会社に残っている自分自身の否定となり、脅威というか、何か異物のように感じられるのではないでしょうか。
実際、私も独立を決めて会社に退職を申し出た時、私の思いや行動を心から理解してくれる人は少なく、
どちらかと言うと
・「こんな良い企業を辞めて勿体ない」
・「この会社にはこんなやりがいがあるだろ」
の様なスタンスでお話を頂いた事が多くありました。
その時私は、「人が決断した事なのだから、そこまで否定せずに理解を示してほしい」と感じましたが、
日本の多くの企業では「新卒で入社した企業に長く勤め、出世していく」という事が当たり前になっており、
転職・独立という決断は理解されにくく、結果として孤独になるのだと思います。
結局相談できないので、「ドライな人」っぽくなる
そんな社内の空気を感じ取っている分、
転職や退職などの報告は、社内関係者の多くの人に「事後報告」という形になってしまうのだと思います。
私も、1年目にお世話になった方や同期には退職を告げた後での報告になってしまいましたので、ドライだと思われた部分もあると思います。
しかし、私は思いました。
かと言って、会社を辞める・辞めないっていう瞬間って、結局孤独になってしまうけど、環境的に仕方ないよな。
と。
もう少し、自分自身のキャリア選択に寛容な空気が企業にあればなあ。と思った次第です。
次へのステップを応援してくれる人は大事にした方が良い

次へのステップを応援してくれる人は貴重な存在
そんな中で、私も退職を告げた後は少々孤独になりました。しかし、数少ない中でも、幸運な事に私の決断を理解してくれ、心から応援をしてくれた方もいらっしゃいました。
私の場合は、2年目で私のインストラクター役をして頂いた方であったのですが、起業プランや今後の生活など、相談をさせて頂きました。今でもその方には感謝の気持ちで一杯です。
ただ、1年半程しか会社員経験のない未熟な私の決断を応援してくれる事自体が、後からすごい事だと気付きました。
そういった方は、自分がしなかった決断をした人に対しても、応援する姿勢を見せてくれる。それがその方にとって正解・不正解は分からなくても。
孤独になった時に応援してくれる人を探せ
転職・独立を志してからの一定期間は孤独になりがちです。
周囲の反対を押し切り、自分の意志を通したからこその孤独ですが、そういった時期に心から応援してくれる人は、
今後の人生でもきっとあなたを助けてくれると感じます。
だからこそ、孤独になった時は、大事な人を見つけるチャンスだと思って過ごしましょう。
孤独はチャンスです。
孤独になった時のマインドセット

自分の決断に自信を持て
退職を切り出してから感じる孤独感は、自分自身で決断をしたからこそ、感じる事ができる感情でもあります。
しかし、あなたが、実は会社を辞めたいが、周囲を失望させたくない、悲しませたくない、不和になりたくないといった思いで
会社に居続ける事よりも、はるかに立派な事であると思います。
特にこれから独立して起業する人は、基本的には孤独を感じる機会は多くなりますので、その練習だと思いましょう。
孤独を楽しめ
これまで 順当に学校を卒業し、新卒入社を果たし、私も常に誰かが周囲にいる環境でした。
しかし、独立をして個人事業主になってからは、全てのスケジュールは自分で決定し、自分の機嫌は自分でとり、自分と対話する時間がかなり増えました。確かに当初は少々の孤独感がありましたが、すぐに慣れます。というか、実際こっちの方が楽しいと思えると思います。
孤独は自由の裏返しです。
今まさに孤独を感じている人は、それを楽しんでやりましょう。
