退職

退職はいつ伝えるのがベスト?法律上のルールとマナーに分けてご紹介

2022年11月1日

会社を辞めようと思ってるんだけど、いつ会社に伝えればいいのか良く分からなくて…

法律では2週間前って聞いた事あるけど、少なくとも1ヶ月前っていう話もあるし、結局どのタイミングがベストか分かりにくい!

この記事の内容

・民法627条では、退職を申し出るのは2週間前と決められている

・常識的には、退職を申し出るのは1ヶ月前〜3ヶ月前

・結局のところ、会社の就業規則によってタイミングはまちまち

法律では、退職を申し出るのは2週間前と決められている

民法では、退職の2週間前

結論、法律上では「退職の2週間前まで」と定められています。

ちなみに、この根拠は「民法大627条」に記載されており、

「無期雇用の場合、申し入れから2週間が経てば雇用契約が解除になる」という旨が記載されています。

民法第627条

1項…雇用期間の定めがない労働契約を交わしている場合(一般的な正規雇用者)
いつでも退職の申し入れができます。退職の申し入れから2週間を過ぎると雇用契約が終了。

・2項…報酬が期間によって定められている場合(月給制など)
使用者からの雇用契約解除の申し入れは、次期以後について解除できます。つまり、月末締めの場合、月の前半に宣告したら当月末に、月の後半の宣告は翌月末に契約解除になるということです。

法律的には、退職の2週間前までに申し入れれば問題ない事がわかりますね。

実際は、2週間では時間が足りない事が多い

しかし、多くの場合は退職の申し入れから完全退職までは時間を要す事も多いので、

2週間という期間は現実的ではありません。

私は退職を会社に申し入れてから完全退職するまでに1ヶ月以上かかりました。

退職までに具体的にどんな作業があるのか、見ていきましょう。

常識的には、退職を申し出るのは1ヶ月前〜3ヶ月前

退職までの道のり

しかし、多くの場合は退職を申し入れてから2週間で退職というのは非現実的です。なぜなら多くの場合は、

・退職を直属の上司に報告する。

・上司がそのまた上司へ報告する。

・場合によっては引き留めが入る。

・人事部に報告される→退職が承認される。

・最終出社日を決定する。

・引き継ぎ作業の開始

・有給の消化

このように、予想以上に退職を告げてからは時間を要す可能性が高いです。

私も退職を申し入れてから人事部に伝わるまでは、約2週間ほどかかりました。

ですので、一般的には退職までに時間を要す事を踏まえて、退職の1ヶ月〜3ヶ月前には意向を伝えた方が良いです。

退職までに有給を消化しておこう

また、忘れがちなのが「有給の消化」です。

1年以上無欠勤で会社に勤めた方であれば、1ヶ月分くらいの有給が付与されている可能性があります。

平日仕事、土日祝休みのカレンダー通りの企業であれば、5営業日×4週の20日間程度の有給が残っていれば、

最終出社からまるまる休む事ができます。

私の場合、有給を全て消化せずに退職してしまったので、ちょっと失敗しました。

有給消化期間は当然給料も発生するので、次のステージの準備もしつつ、これまでの生活を見直す良い機会になると思いますので、

最終出社日は有給の残り具合と相談して決めるのが良いと思います。

結局のところ、会社の就業規則によってタイミングはまちまち

結局のところ、法律やマナーといったタイミングはあるのですが、最も確実なのは会社の就業規則を確認する事です。

会社の就業規則は、入社時にもらった書類や社内HPから確認する事ができると思います。

私も、退職を伝えるタイミングに悩みましたが、最終的には社内規則を確認して安心しました。

退職を会社に申し入れるのは、多くの人にとって初めて事ですよね。

だからこそ、タイミングが難しい気持ちは本当によくわかります。

また、最近使用者が増えているらしいですが、退職代行を使った退職も増えているそうです。

興味のある方は【退職代行ガーディアン】もご参照ください。

この記事のまとめ

・民法627条では、退職を申し出るのは2週間前と決められている

・常識的には、退職を申し出るのは1ヶ月前〜3ヶ月前

・結局のところ、会社の就業規則によってタイミングはまちまち

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