

筆者も22年9月末に退職をしました。実際の私の実体験も踏まえたリアルな行程をまとめましたので「退職を考えている」という方にはご参考になると思います。
この記事でわかること
- 会社を辞める時の言い出し方
- 注意点①最初の報告は直属の上司から
- 注意点②マイナスな理由・会社批判はNG
- 注意点③最終出社日までは必死に頑張る
今回の記事では上記のような疑問を解決していきます。
FANGPEDIAでは、今回の記事の他にも仕事の悩みや退職代行に関するお悩みに関する記事を多数公開しております。是非ご覧になって下さい。
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この記事を書いた人
ましそん
2022年9月末に国内大手証券会社を退職。退職を決意〜退職完了まで、怒涛の1ヶ月にわたる引き留めをくぐりぬけて退職。退職までは総勢10名に説得をされる中で「退職の心構えとはなんたるか」を習得しました。1998年静岡県生まれ。早稲田大学卒業。現在は個人事業主として事業を運営しております。詳しいプロフィールはこちらです。
1.退職の報告は直属の上司から
最初に「会社に退職を報告しよう」と決断した場合は「直属の上司」に報告するのがベストです。
直属の上司って誰?という場合は、あなたの役職によっても誰かが変わるので以下を参照ください。
ポイント
直属の上司とは:自分に対して直接指示を行い、業務やスケジュールを管理している上司
(例)
- 会社のOJT担当
- 育成担当の上司
- 同じ課の課長
私も退職を申し出る際にネットの情報を集めておりました。経験も踏まえてですが「直属の上司」に最初に報告する理由は、マナー的な部分も大きいですが、退職に際して直属の上司には大変お世話になるからだと思います。
そういった部分も踏まえて、一番最初に報告するのは直属の上司がベターです。飛び越えていきなり課長や部長に退職の報告をするのはマナー違反とみなされてしまうので注意が必要です。
退職を報告するタイミングは終業後の人気がない時間帯がベスト
また、退職を伝える時間帯は「終業後」の比較的忙しくない時間帯がベストです。
基本的に「退職の意向」は個人の話でもあるので、就業時間中は避けましょう。
また、朝の忙しい時間帯や昼休みの時間帯は必ずしもNGという訳ではありませんが、経験上退職についての話はある程度じっくりと話したいものではあります。
ですから後に予定が控えている朝や昼といった時間帯は避けた方が良いと思います。
また「退職の報告」というのは上司の方もびっくりするものです。終業後に報告をすれば1日は家に帰って落ち着く時間もあるので、仕事に集中できないという事もありません。
ポイント
終業後に退職の報告をする事で、次の日の朝までに直属の上司から、より立ち位置の高い課長や部長に伝えてくれるケースが多いです。そうなると、明日意向の退職の手続きや話し合いがスムーズに進みます。
報告する場所は、個室がベスト
「退職を切り出す場所」は「個室など他の人に見つからない・会話の内容が聞かれない場所」がベストです。
よくドラマや漫画などでは上司の机に退職届を叩きつけに行くシーンなどがありますが、現実ではそういった事をする人はいません。ほとんどの場合は上司を別室に呼び出しての報告になるでしょう。
別室に呼び出す時の切り出し方は「少しお伝えをしたい事がございまして、個室でお話をさせていただいてもよろしいでしょうか」など伝われば向こうもある程度は機密性のある話であるということは察してくれると思います。
ポイント
たまに「一緒にランチに行ったタイミングでの報告」など、ご飯を食べている時に退職を切り出すという方の話も聞くことがありますが、筆者はオススメしません。
なぜなら「退職の報告」は改まった場所である方がしっかりと相手に伝わります。食事先のお店の中だと、どうしてもフランクになりすぎたり、あなたの本気度が伝わりにくいかもしれない恐れがあります。
以下にここまでの内容をまとめました。
退職を切り出す際に注意するポイント
- 最初に報告する人:直属の上司
- 報告するタイミング:終業後
- 報告する場所:他人に聞かれない別室
上記の3点をしっかり押さえておけば、大きな失敗をする可能性は限りなく低いと思います。筆者も最初に退職の意向を伝える時は非常に緊張をしましたが、心の準備をしっかりして乗り切りましょう。
また、私の退職から引き留めまでのリアルな話は下の記事に詳しくまとめましたので、退職のイメージを膨らませたい方は是非ご参考にしてください。
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2.マイナスな退職理由・会社批判は控える
2つ目の注意点は「マイナスな退職理由・会社批判は控える」です。
もちろん「会社を辞める」という事は何らかの「会社を離れたい理由」があっての事ですから、マイナスな理由や会社にある程度の不満がある事は予想されます。
しかし、例え正直な感情であっても、退職時にマイナスな理由や会社批判をするとスムーズに退職ができなくなってしまうケースもあります。
マイナスな理由の退職は説得されやすい
「マイナスな理由での退職」ですが、下記のような理由だと会社から引き留められたり説得されたりする可能性が非常に高いです。
マイナスな辞めたい理由
- 仕事がキツいから辞めたい
- 人間関係など社内に不満があるから
- 仕事が合わないから辞めたい
この時に大事なポイントは「辞めたい理由に対して、ある程度説得するパターンはある」という事です。例えば上の辞めたい理由を例に、その説得パターンを書き出しました。
主な説得パターン
- 仕事がキツいから辞めたい→部署移動や一度ゆっくり休暇をとってみたらどう?
- 人間関係など社内に不満があるから辞めたい→人間関係は私たちが良くするから考え直して欲しい
- 仕事が合わないから辞めたい→まだ若いし、まずは3年くらいやったら面白さが分かってくるよ
このように、あなたの辞めたい理由が上記に当てはまっているのであれば、なかなか手強い説得が待っている可能性があります。
会社としても、上記のような理由であればそれなりに説得するノウハウを持っているからです。会社からの引き留めに関しては合わせて下の記事もチェックしてみてください。
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会社批判は最後までしない
2つ目は「会社批判は最後までしない」というポイントです。
退職の意向を伝えてからは、少なからず会社の上司と一通り話し合いをする事になります。
その際あまりにも度が過ぎた会社批判をすると、退職までの人間関係が非常に悪くなってしまうケースがあります。
退職を伝えてからは結構長い
一般的に退職を伝えてからも、会社へ2週間〜1ヶ月ほど出社する事になります。
私の場合の退職までのスケジュール
- 8月中旬:退職の意向を直属の上司に伝える
- 8月中旬〜下旬:10人の上司から毎日引き留めの話し合いがある
- 9月上旬:退職の意向を支店長から人事部に伝えてもらう
- 9月上旬:人事部面談・退職の意思を伝える(ここで確定)
- 9月上旬〜9月下旬:引き継ぎ。お客様へ挨拶や社内調整
- 9月末:完全退職

私の場合は退職の意向を伝えてから、最終出社日まで1ヶ月半ほどの時間を要しました。私は担当するお客様の人数もかなり多かったので、引き継ぎの挨拶や社内調整でかなり時間がかかりました。
その間も毎朝出社をして、社内の人とコミュニケーションをとりながら退職までの引き継ぎ作業をしていったので、正直あの時に人間関係が悪くなっていたら相当きつい時間になると思います。
ですから、退職までの時間も考えて、度が過ぎた会社批判は抑えた方がベターです。
3.最終出社日までは必死に頑張る
上の内容とかぶる部分もありますが、退職を伝えてから、完全に退職するまでには結構な時間がかかります。
私の経験でも、引き留めの日々を超えて仕事の引き継ぎ作業をしている時間というのは、すごく長い時間に感じられました。
これは経験した人しか分からないかもしれませんが、退職をすると決まると、周囲からの扱われ方が変わり「針の筵(むしろ)」のような状態になります。
周囲が異物を見る視線を送っている事もなんとなく分かるので、会社での居心地は非常に悪いです。
それでも、最終出社に向けて手を抜かずに必死に仕事の引き継ぎに集中していれば、周囲の方々は感心してくれると思います。
私も何人か退職していく人を見ていった中で「最後まで頑張る」というのはなかなか難しい事なのだなと思いました。
なぜなら「もう辞めゆく場所で、なぜ頑張るのだ?」と思ってしまうからです。
去り際で美しくあるために
しかし、辞め際でしっかりと仕事をすることは「社会人のケジメ」であり「辞めると言ったからには最低限の筋を通す」という事でもあると思います。
こういった価値観を持っている方は最終出社日まで仕事の手を抜かない事が意識した方が良いと思います。

私は社会人2年目の24歳というタイミングで会社を退社して独立しましたが「新卒で会社を辞めたいが不安」「20代で会社を辞めるとどうなるのか」という方に是非下記の記事も読んで頂きたいです。
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心を壊してしまうレベルなら会社を早く辞めた方が良い
ここまで「会社を辞めたい時の言い出し方」という話題でお話しさせていただきました。
退職に関しては自分で言い出すのがベストだとは思いますが、
- 「そもそも退職を言い出せる環境ではない」
- 「退職までの期間が耐えきれない」
- 「心が限界を迎えている」
という場合には最後の手段として「退職代行を使う」という選択肢があります。
退職代行とは?
退職代行とは、本人に代わって弁護士など代行業者が会社に「退職の意思を伝えるサービス」のことです。2010年半ばからサービスが登場し、2018年にはテレビでも大きく報道されて多くの人が知るようになりました。
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特に、社内の人間関係で悩んでいる場合、退職を告げてから最終出社までには早くとも2週間程度時間がかかるケースが多いです。そうなった場合「退職を告げてから会社に行くのが苦痛」という気持ちも良く分かります。
退職代行であれば、その日の朝に代行業者にお願いをしても即日で会社に行かなくてもよくなるケースが多いです。
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私も1年半という短い期間で退職をした身ですが、別に仕事を止めようが、どうやっても生きていけます。もし体がSOSを発しているようでしたら、「いったん仕事を辞めてみる」という選択肢も大いにアリだと思います。
FANGPEDIAでは、退職代行についてもわかりやすい記事を掲載しているので、良かったら参考にしてみてください。
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この記事のまとめ
この記事で分かったこと
- 退職の意向を最初に伝えるのは直属の上司
- マイナスな退職理由や会社批判は控える
- 最終出社日までは全力で働く
- 自分で退職を言い出すのが厳しい状況であれば、退職代行を使うのも手ではある
いかがでしたでしょうか。
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